
古文や漢文はいつから始めるべき!?冬からでも間に合うという噂を検証

記事と筆者の信頼性
・筆者は模試の優秀者として掲載され、早稲田大学に合格
・早稲田大学の漢文&古文を攻略した経験を持つ
・予備校講師として、2,000人以上の受験生を指導
漢文は遅くから始めても間に合うのか

間に合うか間に合わないかで言えば、もしかしたら直前に勉強を始めても間に合うかもしれません。
ただし直前で知識を詰め込んでも得点力にはなかなかつながりませんし、後半のスケジュールもあわただしくなってしまいます。
受験の直前に配点が低い古文や漢文の勉強に時間を費やし、過去問演習にかける時間が少なくなってしまう可能性も高いです。
どうせ勉強するのであれば後回しにしてもやる量は変わらないですし、あまりメリットはありません。
後ろ倒しにすればそれだけスケジュール通りに進みにくくもなるので、漢文も古文もできる限り早く勉強をスタートした方が良いです。
>>偏差値が1ヵ月で40から70に!私が実践した「たった1つのワザ」はこちら
古文や漢文を始める時期について


英語などを先に勉強して、古文は漢文は冬から初めても良いという声を聞いたこともあると思います。
しかし私の考えでは古文や漢文も英語などと同様に、1日でも早く始めた方が良いです。
そこで「漢文や古文を早くスタートする5つのメリット」を解説していきます!
5つのメリット
①勉強の負担を軽減できる
②知識が定着しやすくなる
③受験直前に慌てずに済む
④問題演習をたくさんできる
⑤直前で古文や漢文を捨てずに済む
>>1ヶ月で早稲田慶應・難関国公立の英語長文がスラスラ読めるようになる方法はこちら
メリット①勉強の負担を軽減できる
直前に始めると負担が大きい
例えばゼロから古文の実力をつけるために、100時間の時間が必要だとします。
入試の1か月前から古文の勉強を始めた場合、1日3時間以上も勉強時間を費やさなければいけません。
1日に3時間以上も古文を勉強するのは、精神的にもかなり辛いでしょうし、負担もとても大きいです。
早く始めれば楽ちん!
1年前から古文の勉強スタートしていれば、1日20分ほどの勉強時間でOK。
毎日ほんの少し古文を勉強している程度なので、かかる負担は少ないでしょう。
何事も早く始めれば始めるほど、1日にやらなければいけない勉強量が減って、楽に勉強できるんです。
>>1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた「秘密のワザ」はこちら
メリット②知識が定着しやすくなる
人間は長い期間かけて勉強したものほど、記憶に定着していきます。
短期記憶から、長期記憶になることで、忘れる可能性が格段に減るんです。
例えば1ヵ月で一気につめ込んで勉強するよりも、1年かけてゆっくり勉強した方が、同じ勉強時間でも記憶に定着しやすいんです。
つまり古文や漢文も、早く始めれば始めるほど、記憶に定着するんですね。
もちろん記憶にガッチリ定着した記憶はすぐに思い出せますから、問題を解くスピードも上がりますし、得点にもつながります。
頑張って思い出さないと出てこないようだと、時間制限に間に合わなくなってしまいますし、正答率も下がるでしょう。
>>偏差値が1ヵ月で40から70に!私が実践した「たった1つのワザ」はこちら
メリット③受験直前に慌てずに済む
受験直前になると、たくさん過去問演習をするでしょう。
過去問演習をすると、「あれ、ここが抜けてる」、「思ったより点数が取れない」と弱点がどんどん見つかります。
ここで必死に弱点を補強して力をつけて、合格点を取れるようにしなければいけません。
しかし冬から古文や漢文を勉強する計画を立てていたら、どうでしょう。
受験直前にやらなければいけないことが多すぎて、パンクしてしまうと思いませんか?
結局やるべきことが全て中途半端になってしまって、その状態で入試を迎えなければいけない可能性が高いです。
古文や漢文を後回しにすると、受験直前の大切な勉強がおろそかになってしまうんです。
メリット④問題演習をたくさんできる
受験直前に古文や漢文の勉強を始めると、知識を詰め込むだけになってしまい、問題演習の時間が取れません。
古文や漢文は、インプットした知識を駆使して文章を読んで、読解力を上げる必要があります。
たくさん文章を読んで、たくさん問題を解かないと、インプットした知識が得点につながらないんです。
志望校や共通テストの形式に合わせた、過去問演習の時間も取れなくなってしまうでしょう。
優先するべきは英語だといって古文や漢文を後回しにすると、入試本番で古文や漢文はほとんど得点できないので注意してください。
>>偏差値が1ヵ月で40から70に!私が実践した「たった1つのワザ」はこちら
メリット⑤直前で古文や漢文を捨てずに済む
古文や漢文を捨てる危険性
良く「漢文や古文を捨てた分、得意科目で差を付けよう」という人もいますが、これもかなり危険。
大学入試は一定の割合で難問・奇問が入っていることが多く、これらの問題はどう頑張っても点数が取れないケースがあります。
一方で早稲田大学などの難関大学でも、古文や漢文は基礎・基本の問題が意外と多く、合格者はみんな正解していきます。
同じ10点を稼ぐのであれば、得意教科をさらに10点伸ばすよりも、基礎を固めた方が圧倒的に効率が良いんです。
古文や漢文を捨てると大幅に不利になる
古文や漢文が入試で出題されるのであれば、これらを捨てて試験に挑んだ場合、相当なハンデを背負うことになります。
想像している以上に古文や漢文の配点は小さいものではなく、ごっそり落として合格できるほど受験は甘くありません。
大学受験は合格点のボーダーライン付近に最も多くの受験生が集まるので、1点2点が合否を左右することは全く珍しいことではないです。
そんな戦いの中で古文や漢文を捨てて受験に挑んで合格するというのは、とんでもなく難しいことです。
だからこそ古文を捨てずに、1日でも早くスタートして、基礎問題をしっかりと正解できるようにしましょう!
>>偏差値が1ヵ月で40から70に!私が実践した「たった1つのワザ」はこちら
ポイント:古文や漢文は意外と難しい
大学入学共通テスト(旧センター試験)の古文や漢文は、受験生が想像している以上に難しいです。
共通テストの問題はそこまで難しくないと考えている人も多いですが、1ヶ月ほどで簡単に8割以上が取れるような、易しい問題ではありません。
もちろんそれは、早稲田やGMARCH、関関同立、日東駒専・産近甲龍などの私大でも同じです。
私は1年以上も古文や漢文を勉強しましたが、旧センター試験や早稲田大学の古文・漢文はいまだに難しいと感じます。
それでも入試本番で早稲田大学の古文で満点が取れたのは、長い期間かけてちゃんと勉強したからです。

>>1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた「秘密のワザ」はこちら
古文や漢文を効率的に攻略する必勝法
古文は「古文単語と古文文法の暗記」をしたうえで、易しい古文の文章から取り組んでいき、徐々にレベルを上げていきます。
漢文は「漢字と句法・句形の暗記」をしてから、読解の勉強を進めていきます。
勉強の進め方は極めてシンプルですから、難しく考える必要はありません。
古文であれば「古文単語帳」と「文法の参考書」、必要に応じて読解の参考書。
漢文は「漢文ヤマのヤマ」1冊で、合格点が取れる程度の力はしっかりと身につきます。
後は過去問などでどんどん問題演習をしていきましょう。
>>偏差値が1ヵ月で40から70に!私が実践した「たった1つのワザ」はこちら
古文や漢文をスタートする時期まとめ
大学入学共通テストであれ、早稲田などの私大であれ、古文や漢文の勉強にはある程度の時間がかかります。
後回しにすればするほどスケジュールが厳しくなりますから、メリットは全くありません。
今日からでも古文単語を覚える、漢文の句形を学ぶなどといった基礎からスタートして、余裕をもって勉強を進めていきましょう!

⇒【秘密のワザ】1ヵ月で英語の偏差値が40から70に伸びた方法はこちら
⇒【1カ月で】早慶・国公立の英語長文がスラスラ読める勉強法はこちら
⇒【速読】英語長文を読むスピードを速く、試験時間を5分余らせる方法はこちら



この記事も読まれています
-
1
英語長文の読み方・解き方を徹底的に解説します
「1ヶ月で英語の偏差値が70を超える勉強法」 最も配点が高い「英語 長文」を攻略すれば、1ヶ月で一気に英語の成績は伸びます。 2020年の受験制度の改革で、長文の配点はさらに上がりました ...
-
2
大学受験勉強は何を勉強すればいい?何から始めるかわからない人!教科は何から?英語から?
大学受験の勉強を始めるときに誰もが思うのが、「受験勉強って、何をすれば良いの!?」ということ。 「勉強を頑張るぞー!!」という気持ちはあっても、どう動けばよいか分からない。 そして少しずつ熱も冷めてし ...
-
3
大学受験勉強はいつから準備すれば間に合う?高1か高校2から本気出す?開始時期と合格率の関係性
大学受験の勉強、いつから本気出そうかな。 いつから受験勉強を始めれば、志望校に合格できるんだろう。 私も高校2年生の時、こんなことをいつも考えていました。筆者 高校がさほど頭の良いところではなかったの ...
-
4
模試の判定の判断基準!E判定/D判定/C判定の合格率。大学受験の模試の判定の見方や意味、信憑性
模試の結果が返ってきて、良ければもちろん嬉しいですし、悪いとやる気がなくなってしまいますよね。 私が受験生の時も、模試の返却はビッグイベントで、結果を見るときはとても緊張したことを覚えています。 受験 ...
-
5
【赤本の使い方】赤本/過去問の英語の復習法とノートの作り方!赤本はいつから何年分解く?
赤本の使い方と復習ノートの作り方!いつから何年分解く? 受験生受験勉強と言ったら赤本ですけど、いつから解くのか、どうやって復習するか全然分からないです・・・。 「赤本」は受験勉強の中で、合否に1番関わ ...
-
6
日東駒専は普通にむずい!意外と難しい!簡単ではない!滑り止めのニッコマに落ちた失敗体験談
インターネットでは「ニッコマは超余裕」なんて書き込みを、目にすることが多いです。 私が受験生の時も「日東駒専は滑り止めにしよう」と、少し見くびってしまっていました。 現役の時の受験の結果はMARCH1 ...
-
7
国公立大学と私立大学はどっちがいい?国立の難しさや違いは?併願OK?難易度/レベルや学費、就職も比較
志望校を決めるときに、国公立大学にするべきか私立大学にするべきか、悩みますよね。 少し学力の高い高校だと「国公立大学は私立大学よりも優れている」、「国公立大学を目指すべきだ」という先生方も多いです。 ...