大学受験の地理の偏差値を独学で上げる勉強法のコツ!国公立&私立におすすめの参考書や問題集も


この記事は東京大学に合格した方に執筆して頂いた、地理の勉強法です。

ゼロからスタートして、東大レベルまで到達するためには、どのような勉強をしていけば良いのでしょうか!?

 

大学受験の地理の勉強法①参考書選び

 

地理は世界史や日本史と比べて受験者が少ないので、出版されている参考書が少ない上に、どの参考書が良いのかといった情報も確立されてません。

この辺りは他の教科の選択者と比べて不安を持つ方も多いと思いますので、私が使ったおすすめの参考書を最初に紹介していきます。

 

•村瀬のはじめからシリーズ 上下

•教科書

•地図帳

•地理の研究

•用語集

•旧センター試験の過去問、センター模試の過去問集

•各大学の過去問

「地理の研究」は地理受験者のバイブルなので、国立私立問わず用意された方が良いと思います。

より深く知識を掘り下げ、用語の記述などの対策もするのであれば、用語集も必須です。

問題集や演習用の参考書が少ないので、問題を解くのであれば旧センター試験の過去問がベスト。

センター試験は廃止となりましたが、共通テストに変わっても大幅な変更があるわけではないですし、演習のためには旧センター試験の問題を解いていくのが良いでしょう。

また志望校や併願校の過去問も、貴重なツールになります。

最初は易しい併願校の過去問で合格点を取れるようにし、徐々にレベルを上げていきましょう。

 

大学受験の地理の勉強法②知識のインプット

 

地理に限らず、インプットしてからアウトプットという流れは共通です。

最初は「村瀬のはじめからていねいシリーズ」がおすすめ。

予備校の講義のような形式で学べるので、教科書と比べて楽しくわかりやすいです。

初学者の方がいきなり教科書から勉強しようとすると、つまらなく、分かりにくく感じてしまうかもしれませんからね。

 

「村瀬のはじめからていねいシリーズ」の内容をまずはザっと勉強して、地理の全体像をつかみましょう。

最初から全てを完璧に覚えようとしなくて良いので、徐々に知識を定着させていきます。

大事なポイントをノートにまとめながら進めていくと、整理しやすくなります。

インプットがある程度できたら、教科書の方も目を通してください。

より細かい内容を学べますし、同じ内容も別の角度から触れることで、知識に深みが出ます。

 

大学受験の地理の勉強法③知識のアウトプット

 

インプットができたら、アウトプットへと進んでいきます。

センター試験の過去問と各予備校が出しているセンター模試の過去問題集を使っていきましょう。

「もういきなり過去問演習か?」と思う方もいらっしゃるとは思いますが、地理の問題集はかなり少なく、センターの過去問はとても良い教材になります。

最初の目標としては6割取れるようにすること。

インプットがあまりにできていなく、点数が低いと弱点を見つける以前の問題になってしまうので、6割が最初の目安になります。

ミスした4割ほどの問題を分析し、「何を勉強すればもっと成績が伸びるか」を考えてください。

苦手な分野や範囲を「村瀬のはじめからていねいシリーズ」、教科書、地理の研究、地図帳を全て使って総復習します。

ミスした問題そのものだけを復習するのではなく、その分野全体を多角的に勉強していくことが大切です。

ノートにまとめていくと、自分のニガテがどんどん積み重ねられていき、貴重な復習ノートになるでしょう。

こうした作業を10年分ほど繰り返していくと、基礎知識の穴が無くなっていきます。

80点台後半から、90点台前半を安定して取れるようになるでしょう。

 

大学受験の地理の勉強法④国公立対策

 

ここからは国公立の志望者の方と、私立の志望者の方で分けて対策を書いていきます。

志望校の過去問を使って本格的な演習をしていきましょう。

 

知識の説明問題の対策

 

センター試験である程度の基礎知識を習得し、得点できるようになっても、二次試験ではまだ歯が立たないと思います。

その原因の1つが問われる知識の深さの違い。

センターでは選択肢を選べる程度の知識がついていればよかったですが、二次試験では知識そのものを自分の言葉で説明することを要求されます。

具体的には「洪積台地とは何かを30字で説明せよ」、「熱帯雨林気候とは何が60字で説明せよ」など。

こういった問題に対応するためには、教科書や資料集をみながら、地理の基本的な単語全てをあらかじめ30字から60字でノートにまとめておくのがおすすめ。

記述問題を想定して「字数制限の中で、重要なことを漏らさず書く」ことを意識してください。

 

基本的に記述式の採点では、書くべきポイントをおさえられていれば、それに応じてポイントが入ります。

回答を書く際に意識してほしいのが、「重要なポイントを分野ごとにメモする」こと。

気温、降水量、植生、土壌、農業、工業、地域といったように書く内容を分野ごとに、あらかじめピックアップしてから書いていくと、何を書けばいいのかがはっきりし、要素の書き漏らしも減ります。

たとえば熱帯雨林気候の問題であれば、「年間を通して高音多雨(気温、降水状況)で、常緑広葉樹のジャングルが発達する(植生)。雨のためラトソルが発達し、農業は不適(土壌)。農業では焼畑農業やプランテーションが盛んに行われている(農業)。」

といったように、書く要素を分野ごとに分けて考えれば、自ずと何をかけばいいかも見えてくると思います。

 

知識同士をつなげて理解しよう

 

二次試験の記述試験では、地理的現象の理由が問われます。

ただ知識を覚えているだけでは、回答はできないでしょう。

大学側が問うているのは、皆さんが知識をただつめ込んでいるのではなく、きちんと深く理解し、知識同士を結び付けて理解できているかというところです。

たとえば皆さんは「熱帯雨林気候とサバナ気候の気候に差がある理由」を詳しく説明できるでしょうか?

今は説明できなくても問題ないですが、しっかりと対策しておかなければいけません。

 

こうした問題は大体出るパターンが決まっているので、各大学の過去問を解きながら把握していってください。

この時に大事なのが、センター演習の時と同様に、復習時にしっかりと教科書や地理の研究に立ち返ることです。

たとえば「熱帯雨林気候とサバナ気候の気候に差がある理由」の場合、解き直しの時に全ての気候区分が、なぜそのような気候条件になるのかをしっかり復習してください。

知識をただ丸暗記するだけでなく、理解を深めていけば、気候区分を決定しているのは、気候以前に学習する大気循環や気圧帯であるといったところまで分かってくるはずです。

これが知識の連結です。

 

以上の2点をまとめると、二次試験の入試は「なに」「なぜ」を問う問題が多いです。

知識を自分の言葉で過不足なく説明する能力と、知識を自分の中で体系化し結びつけていく能力が問われています。

こうした力は過去問を解きながら「①書くべき要素を分けて、抜け漏れないようにする」、「②知識と知識がどのように結びつくのかを理解する」ことで磨かれていきます。

記述問題の演習量に不安があるなら、国公立大学の過去問、納得できる地理論述、実力をつける地理100題などの過去問や参考書を使って演習するとよいでしょう。

 

大学受験の地理の勉強法⑤私立対策

 

ここからは私立大学の地理の対策法についてお伝えしていきます。

大学にもよりますが、私大では国公立大学よりもマニアックな知識も問われる傾向にあります。

こういった問題は多くの受験生が失点しますので、あまり執着しない方が良いです。

基礎~標準レベルの知識を固め、きちんとアウトプットしていく方がよっぽど大きな得点につながります。

過去問や模試を解いたときに基礎問題を落とした場合は、その分野を徹底的に復習してください。

また問題の中で出てきたマニアックな知識だけは、ノートにまとめて覚えるようにしておくと、意外なときに得点につながることもあります。

 

私大入試で出される知識問題の特徴

 

私大の地理の特徴として、地誌分野が多めに出題される傾向があります。

私大で出題される地誌の問題では、高校で習う内容はもちろんのこと、世界史、政治経済、時事など多岐に渡る知識が要求され、また地名の暗記も欠かせません。

こうした問題に対応していくためには、各国地誌に関する知識をまとめていくことはもちろんですが、政治経済や世界史A(世界史の近現代以降)などの基礎的な学習、そして政治経済のニュースのチェックなどが効果的です。

また地名の対策として、主要国の主要な都市、河川、山脈は地図帳などで確認し把握しておきましょう。

これらの勉強はあくまで上乗せの部分なので、大切なのはあくまで基礎・基本の徹底です。

過去問や模試で出てきた「難しい知識」をインプットし、「合格点を取るためにもっとやるべき勉強」を明確にしていきましょう。


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