
大学受験の世界史の独学勉強法と通史&文化史の覚え方のコツ!偏差値70へおすすめの参考書や一問一答

大学受験の世界史の勉強法と覚え方のコツ
一橋大学法学部と慶應義塾大学法学部にダブル合格された方に、どのようにして世界史の勉強を進めていったのか、まとめて頂きました!
世界史の偏差値が70を超え、難関大学に合格するために、どのような勉強をしていたのでしょうか!?
目次
大学受験の世界史の勉強法 はじめに
三国志が好きだから、中世の世界に惹かれるから、世界大戦について詳しく知りたいから、等々のさまざまな理由で世界史を選んだこととでしょう。
しかし世界史は覚える範囲や規模が大きく、はじめは誰もが勉強法に悩むものです。
ここではそんな皆さんのために、基礎からスタートして、最終的に早慶・国公立に合格するための勉強法を紹介します。
項目ごとにおすすめの参考書も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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大学受験の世界史の勉強法 ステップ①通史を理解しよう
通史は大きく、縦の歴史と横の歴史に分けられます。
縦の歴史とは、アメリカならアメリカの建国から今に至るまでの歴史といったように、ある一国に関係する歴史を集めたものです。
一方で横の歴史とは、例えば1500年に世界ではどこで何が起こっているのかなど、ある年に起こった出来事を広い視野で集めてできる歴史のこと。
世界史を勉強するときは、まず縦の歴史を勉強しましょう。
いきなり横の歴史を勉強しようとしても、知識が頭の中でバラバラになってしまい、暗記がしづらくなってしまうからです。
とはいえ縦の歴史がすべて学習し終えてから横の歴史を勉強しはじめるのでは、少し遅いです。
縦の歴史がおよそ1000年分終わるごとに横の歴史を意識すると、バランス良く勉強を進められるでしょう。
通史を学習する時のコツ
難関大学に合格するために世界史を勉強する際のポイントを紹介します。
世界史とは過去の出来事の集合ですよね。
私たちは無数の出来事を理解しながら暗記する必要があるのです。
そこで何か出来事を学ぶときに必ず意識してほしいことは、出来事の「(1)登場人物/⑵背景・原因/⑶内容/⑷結果/⑸影響」の5つ。
常にこれらを自分で説明できるように意識することで、暗記や横の歴史の学習が楽になり、入試でも頻出の論述問題にも対応できるようになります。
世界史の縦の歴史の勉強法
まずは縦の歴史を学習しましょう。
このときに役立つのは教科書(もしくは参考書)です。
教科書は古代、中世、近現代、現代という風にある程度のところで区切って縦の歴史を説明しています。
学習を進めるにはこの区切り方がちょうどよいため、教科書がおすすめ。
もちろん一度や二度読んだだけでは覚えられません。
これはだれであっても同じですから、少し勉強したくらいで「忘れてしまうのは、自分の記憶力が悪いからだ・・・」と投げやりにならないように注意してください。
勉強は「何度も繰り返す」ことが本当に大切です。
例えば勉強を始める前にそこまでの内容を復習したり、スキマ時間に教科書を読んだり。
定期的に復習しておけば、復習の負担も少なくなります。
逆に復習をおろそかにしてしまうと、もう一度イチから勉強するような形になってしまうので、非常に効率が悪くなってしまいます。
もし教科書の文体が読みづらく、難しいと感じれば、縦の歴史が学べる他の参考書を使っても問題ありません。
「神余のパノラマ世界史 パワーアップ版 (大学受験Nシリーズ)」
「これならわかる!ナビゲーター世界史B新版」
あたりはとても分かりやすく、教科書に比べてデザインも読みやすいのでおすすめです。
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世界史の横の歴史の勉強法
教科書でも年代を自分で整理すれば学習できないわけではないのですが、なかなか難しく、時間がかかってしまいます。
そこで登場するのが資料集。
資料集には地域ごとにまとまった年表や、後ろのほうには全世界の横の歴史が見ることのできる年表がついていることが多いです。
この年表を参照すれば、同年代に何がどこで起こったのかを把握することができます。
出来事の内容があやふやだなと思えばその都度、教科書に戻って理解を深めてください。
そのために縦の歴史を最初にやるべきなのです。
横の歴史を学ぶことができる参考書はそう多くないのですが、その中でもおすすめできるのは
「ヨコから見る世界史 パワーアップ版 (大学受験プライムゼミブックス)」です。
世界史の文化史の勉強法
教科書を読み進めると分かるように、世界史には縦の歴史と横の歴史以外に文化史があります。
これは基礎段階であれば作品と作者の単純暗記なので、模試のたびに学習するというようなスタイルでよいでしょう。
各作品のイメージをつけるために、資料集やネット検索を利用して目でも覚えるようにしてください。
世界史の勉強法 ステップ②単語の暗記
世界史は通史を勉強していく中で、単語(用語)も暗記していかなければいけません。
その中でやはり、どうしても覚えられない単語は出てくるものです。
覚えられない単語というのは大抵の場合、内容を他人に説明できるレベルには理解できていないケースが多いです。
用語集や一問一答を勉強し、丸暗記ではなく単語を深く学びながら覚えていくようにしましょう。
単語を説明できるようになれば覚えやすくなるだけではなく、その単語の前後関係や因果関係まで理解できていることになります。
大学受験で出題される問題でも、回答できるようになるでしょう。
用語集も一問一答も山川出版社のものが有名かつ評判が良いので、迷ったら山川出版社のものを選ぶとよいですね。
世界史で点を取るためにはインプットとアウトプットをこまめに繰り返し、記憶を定着させることが大切です。
アウトプットのために問題演習に取り組んでいきましょう。
必ず用意すべきものは基礎的な問題集で、授業や自習で通史を学ぶたびにその範囲の演習をしましょう。
記憶に定着させるために、問題集に取り組むということです。
おすすめは
「高校世界史基本用語問題集 ツインズマスター」
「書きこみ教科書詳説世界史」
「スピードマスター世界史問題集―世界史B」など。
このようにして通史と問題演習を繰り返した後に過去問を解いていけば、中堅私立・国公立対策としては十分でしょう。
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世界史の勉強法 ステップ③早慶の対策
早慶で合格点を取るためには、さらに詳しい内容を知っていなければなりません。
通史用の参考書と問題演習用の参考書を最低でも1冊ずつ追加してこなす必要があります。
早慶入試のための通史用の参考書として人気なものは「世界史総整理」シリーズ。
かなり詳細な歴史が学べるのですが、赤字・太字・下線が効果的に使われており見やすくなっています。
早慶入試のための問題演習用の参考書として人気なものは
「実力をつける世界史100題」
「HISTORIA世界史精選問題集」など。
どちらも早慶レベルなので、解説が自分にとって十分でわかりやすいと感じるほうを選びましょう。
世界史の勉強法 ステップ③難関国公立の対策
国公立大学を目指すのであれば、早慶用の参考書よりも、論述問題の対策に取り組んでいくことが優先です。
論述問題と一口に言ってもさまざまな種類があります。
大きく分けると、下記の3つに分類されるでしょう。
・ある時代の歴史を時系列的に自分の言葉で書かせる問題
・ある出来事の原因を述べさせる問題
・横の歴史を説明させる問題
論述問題の長さも30字程度のものから、長いものだと600字程度のものまで様々。
内容や長さは志望校によって傾向があるので、学習する前に過去問に一度目を通しておきましょう。
論述問題の参考書として人気があるものは
「詳説世界史論述問題集(山川出版社)」
「世界史論述練習帳new」など。
どちらも易しめの論述問題から掲載してあるため、入試傾向にかかわらず、論述の練習の1冊目として最適です。
大学受験の世界史の勉強法まとめ
基本事項:各出来事の「⑴登場人物/⑵背景・原因/⑶内容/⑷結果/⑸影響」を考える
①縦の歴史の後に横の歴史も学習する
②横の歴史を学習する際には資料集を活用する
③こまめに問題演習をする
④志望校の論述問題の傾向を早めに把握し、対策する
世界史は好き嫌いが大きく分かれる教科でもあり、世界史を学ぶことが好きな受験生にはなかなか勝てません。
「受験のための勉強」と考えずに、積極的に勉強に取り組んでいきましょう。
受験の範囲外のところにも興味が向くくらい没頭できれば、偏差値も大きく上がっていきます。
世界史を好きになることが、周りの受験生と差をつけるカギになるでしょう。

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