世界史のノートのまとめ方/書き方/作り方!教科書/授業ノートの取り方!無駄?必要?おすすめの色分け
目次
大学受験の世界史の特徴・難しい理由
「世界史」は、高校から登場する教科です。
小学校・中学校で2回通史を習ってきている「日本史」に比べ、苦手とする人や難しいと感じる人が多い教科でもあります。
なぜ同じ歴史でも「世界史」は難しいのでしょうか。
その理由は3つの世界史の特徴にあります。
①馴染みのない国・地域の出来事だから
世界史では文字通り世界全体の歴史を学びます。「サマルカンド」や「コンスタンティノープル」などあまり馴染みのない国・地域名ばかりです。
また現在の国名や国境とはまったく異なることも多いため、今自分がどこの地域のことを学んでいるか混乱しやすいといえます。
②「時代」と「地域」という2つの軸があるから
日本史では「日本」という1つ地域の歴史を、時代の変遷を追う形式で学習します。
そのため「地域」は固定され、「時代」の軸のみ変動することとなります。
一方、世界史は「時代」「地域」どちらの軸にも注目する必要があります。
したがって、「古代から現代までの中国の歴史」という日本史のような「地域」固定の考え方と、「15世紀における各国の情勢」のように「時代」固定の考え方の2パターンを身につけなければなりません。
特に後者を押さえるのは難しく、「○○と同時期に起こった出来事を選べ」というような問題は、頻出となっています。
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③これまで習った「日本史」があまり登場しない
日本は東アジア、中でも「極東」と呼ばれる地域に属しています。
これは、日本が世界から見て「東の端っこの方」にあるということです。
今でこそ日本の文化や技術が世界で広く受け入れられていますが、長い世界史上(特に近代以前)での日本の存在感は皆無といっても過言ではありません。
そのため、小・中学校で必死に覚えた「鎌倉幕府」や「徳川家康」などの単語は一切登場しません。
(「宗教改革」や「アヘン戦争」など一部は登場します。)
まさにゼロからのスタートのため、大変に感じる人が多いです。
世界史をノートにまとめるメリット・デメリット
「テストや模試で世界史の点数が取れないな…。」「内容多すぎ!覚えられない!」と悩んだとき、「よし、ノートに内容をまとめて覚えよう!」と思い立つ人は多いかと予想されます。
しかしノートまとめは本当に点数UPに繋がるのでしょうか。
まずノートまとめのメリット・デメリットを考えてみましょう。
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世界史をノートにまとめるのメリット
①教科書や参考書を元に自分で調べてまとめ直すことで、自分なりの整理・可視化による理解ができる。
教科書の文章を読むだけで、「いつ・誰が・どこで・どうして・どのように・何をしたのか」を理解するのは大変難しいですが、一度内容を咀嚼してからアウトプットすることで、内容を理解しやすくなります。
②自分に1番合うようにまとめられるため、自分専用の参考書にできる。
自分がまとめておきたいと思った内容を、自分が1番覚えやすい順番で整理できます。
また自分がまとめたことで愛着がわき、やる気が起きやすくなります。
世界史をノートにまとめるデメリット
①時間がかかる
とにかくデメリットは「時間がかかること」につきます。
テストや入試の前は他教科の対策もあるため、勉強の効率化が求められます。
限られた時間の中でノートまとめに費やす時間を確保するのは非常に難しいです。
②ノートをまとめただけで満足しがち
①でも述べたように、ノートまとめには「時間」と「手間」がかかります。
そのためただノートを「まとめただけ」で勉強した気になってしまい、内容が頭に入っていないのにそこで勉強を終わってしまうことが多くあります。
上記のようなメリット・デメリットを考えると、目的をもって効率良く行えばノートを通して成績を伸ばせるはずです。
次の項では「なぜノートまとめをするのか?」という目的を見てみましょう。
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大学受験の世界史をノートにまとめる目的
結論から言うとノートまとめは、まとめた後に何度も見返して、最終的に「内容を完璧に覚えること」を目的として行います。
「綺麗にまとめなきゃ!!」とプレッシャーを感じる必要はありません。
なるべく短時間で、要点だけを、自分が読み返した時に読める程度の字で書き、とにかく繰り返し復習することに時間を使います。
夜寝る前の3分だけでもいいので、毎日まとめたノートを見返す癖をつけ、内容を頭に入れていきましょう。
世界史をノートにまとめるときのルール
①タイトルをしっかりつける!
世界史には「時代」と「地域」2つの軸がありました。
後で見返した時に「いつ」または「どこ」の「何」をまとめているのか、一目で分かるようにしましょう。
②重要単語は「オレンジ」や「ピンク」など暖色のペンで書く!
まとめたノートを繰り返し見直すときに便利なのが「赤シート」です。
後で絶対に復習したい単語や暖色のペンで書いておくと、赤シートで隠しながら読み返すことができます。
赤ペンだとインクが濃くて、赤シートで隠してもうっすら透けて見えることがあるため注意!
おすすめは「オレンジ」です。
③全部の内容を網羅しようとせず、コンパクトにまとめる!
教科書の内容すべてを最初からまとめ直そうとすると、膨大な量と時間が必要になり、非常に効率が悪いです。
自分がどうしても苦手だと感じる範囲や、模試で繰り返し間違えてしまう範囲に絞って、コンパクトにまとめるよう意識しましょう。
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おすすめの世界史のノートのまとめ方
内容別にまとめやすいフォーマットを紹介します。
①年表形式
出来事の流れを追いながら確認できます。
ある特定の国・地域について覚えたいとき、年号もセットで覚えたいときにおすすめ!
語呂合わせも一緒に書いておくと、より記憶に残りやすくなります。
②表形式
各項目を比較して覚えやすいです。
国名、首都名、税制度、中心的な人物など比較する項目が多い時にすっきりとまとめられます。
③カード形式
「人物の功績」や「政策の内容」など、ある1つのテーマの内容をまるまる覚えたいときに便利です。
④地図形式
世界史では、「時代」と「地域」2つの軸がありましたが、「13世紀後半」などある時代の世界の出来事や国名を押さえたいときに、分かりやすくまとめられます!
無理に綺麗にまとめなくても大丈夫ですが、フォーマットを覚えておくと短い時間でまとめやすいかと思います。ぜ
ひ参考にしてみてください!
世界史は地図もノートにまとめよう
テストや模試、入試で狙われやすいのに意外と見落としがちなのが、「地図問題」です。
特に選択問題で頻繁に出題され、対策した人としていない人の「差がつく」ポイントでもあります。
おすすめフォーマット④とは別に、必ず押さえましょう。
例えば「最後のイスラーム王朝であるナスル朝の首都名を答えなさい。またその位置を右の地図のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。」という問題があったとします。
「ナスル朝」はイベリア半島(現在のスペインがあるヨーロッパの半島)に建国されました。
イスラーム王朝の中でイベリア半島に興ったのは「後ウマイヤ朝」と「ナスル朝」の2国があります。
首都は後ウマイヤ朝が「コルドバ」、ナスル朝は「グラナダ」で、時代は異なるものの混同して覚えにくいため、頻出問題となっています。
また「首都の位置」など都市を問う問題のほかに、「戦いが起こった場所」など出来事の場所を問う問題もあります。
このような地図問題への対策は簡単!ずばり「ノートをまとめる時に地図も一緒に書く」のです。
特に①首都名が出てきたとき、②地名が一度にたくさん出てきたとき、③地名がついた戦いが出てきたとき(マラトンの戦い、レパントの海戦など)④教科書や参考書の該当範囲に地図が載っていたとき、は必ずまとめるようにしましょう!
手書きで書くのももちろんOKですし、最近では地図が印刷された付箋など便利な文房具も販売されているようなので、そのようなツールも上手に使ってもいいですね。
大学受験の世界史のノートの作り方まとめ
ポイント
・ノートをまとめる目的は「内容を完璧に覚えること」
・まとめたノートは、とにかく何度も見直そう!
・基本ルールは「タイトルをつける」「重要単語は暖色で書いて赤シートで隠す」「コンパクトにまとめる」の3つ。
・4つのおすすめフォーマット「年表」「表」「カード」「地図」は用途に合わせて使い分け!
・地図問題の対策も忘れずにしておこう!
以上、大学受験の世界史のノートのまとめ方について述べてきました。
ノートまとめで効率よく暗記して、ぜひ点数UPを狙ってください!
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