
高校世界史の古代オリエント史とは?わかりやすく解説!覚え方のコツ!流れと地図をノートにまとめよう!


記事と筆者の信頼性
・難関大学に世界史受験で合格した人が記事を執筆
・早稲田大学卒の予備校講師が、さらに分かりやすく編集
・編集者は予備校講師として、2,000人以上の受験生を指導
オリエント史を学習する上でのポイント
世界史の学習を始めると、最初に学ぶ分野がこの古代オリエント史。
オリエント史は、非常に範囲が広く、そして多くの人物が登場し、聞きなれない言葉も多く出てくるため、難しい分野です。
最初からとてもヘビーな分野であるため、スタートしてすぐに「世界史がニガテだ」と感じてしまう人も少なくありません。
そこでオリエント史を学ぶ上で、重要な2つのポイントをお伝えしておきます。
2つのポイント
・オリエントの場所を覚え、そして現在そこにはどの国があるのか
・どのような人々が、どんな順番で国家を作り、そして滅亡させてきたか
この2点は古代オリエント史を攻略する上で最も大切なことなので、頭に入れたうえで勉強に取り組んでください。

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オリエントとは?解説します
オリエントは、ローマやギリシア、つまり現在のヨーロッパのあたりから見て「東方」を指す言葉です。
極端に言えば日本もヨーロッパから見れば、オリエントです。
しかし高校世界史で学習するオリエントは、現在で言う「中東」を指す言葉です。
現在の国名ですと、南からエジプト、イスラエル、サウジアラビア、イラク、シリア、トルコ、そしてイランを指します。
受験の際には現在の国名と、古代に呼ばれていた地域名称を結びつけて覚えないといけません。
現在と古代の国名
エジプト→エジプト
イスラエル→イスラエル、カナーン
シリア→シリア(ヨルダンを含む)
イラン→ペルシア
トルコ→アナトリア
上記のように現在の国名と、古代の名称を結び付けて覚えるようにしましょう。
2点補足としては、現在の「ヨルダン」も旧シリアに含まれるということ。
そして世界最古の文明が生まれたメソポタミア、これはイラクとシリアの北部に位置しています。
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オリエントの流れと覚え方

オリエントにどのような人々がいて、どのような国があったのか、覚えていきましょう。
まずはどの民族がどの文明や国家、王朝を作ったのかを暗記することが大切です。
そして次に、その国の首都や文明の中心都市を覚えていきます。
暗記の例①
例えばメソポタミアに人類最古のメソポタミア文明を作ったのは、シュメール人。
彼らは都市単位で国家を形成する、都市国家を作りました。
主な都市国家は、ウル、ウルク、ラガシュです。

暗記の例②
もう1つ例を見てみましょう。
オリエントを統一し、強大な力を誇った、アケメネス朝ペルシアと言う王朝があります。
紀元前550年から紀元前330年まで続いた王朝です。
このように年号がはっきりと教科書などに示されている王朝は、年号までしっかりと覚えましょう。
ではこの王朝を作った民族は誰でしょう。
ペルシアは現在のイランがある地域ですから、イラン付近から興った王朝で、当時ペルシア人と呼ばれていた人が作った王朝です。
ポイント
①どの民族がどの文明や国家、王朝を作ったのか
②国の首都や文明の中心都市
上記の2点をしっかりと覚えることがポイント。
国名と地図を結び付けて、勉強を進めていきましょう。
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やや覚えにくい部分の解説
最後におまけですが、オリエント統一とメソポタミア統一、これを混同しないように気を付けましょう。
メソポタミアを最初に統一したのは、アッカド人が作ったアッカド王朝です。
そしてオリエントを最初に統一したのはアッシリアと言う国。
オリエントは現在の中東ほぼ全域を指す言葉で、アッシリアはその広大な地域を最初に統一した王朝であることが分かります。
逆にアッカド王朝が統一したのは、オリエントの中の1つの地域であるメソポタミアで、範囲が狭いです。
つまりアッシリアの統一したオリエントには、メソポタミアも含まれていることになります。
少しややこしく、混同してしまう人が多いですが、整理して覚えておきましょう。
ノートに表を作る、色分けしてまとめるなどすると、覚えやすいのでおすすめです。
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オリエント史の流れと覚え方まとめ
オリエント史を学ぶ上で重要なのは、やはり地図です。
中東の地図が頭に入らないと、その先の勉強がなかなか進みませんし、得点も伸びていきません。
細かい知識を覚える前に、地域名称、どの順番で王朝がどの地域に勃興し、誰がいつ作ったのかを覚えてください。
大まかな流れを最初に暗記して土台を固めて、それから細かい知識を追加していくことが大切です。
全体像をつかむことができれば、そこに結び付けて語彙を覚えられるので、記憶にも定着しやすくなります。

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