
高校日本史の江戸時代をわかりやすく解説まとめ!改革の暗記法/覚え方のコツ

日本史の江戸時代の概要と勉強法
江戸時代の概要
江戸時代は西暦1603年から、1868年の265年間の時代。
徳川家康が関ヶ原の戦いに勝ったのち征夷大将軍になり江戸に幕府を開いた年から、15代将軍の徳川慶喜が大政奉還を行い天皇に幕府の権限を返上するまでの年を指します。
江戸時代初期のころこそ、徳川家康VS豊臣秀頼(豊臣秀吉の息子)の戦いである大坂冬の陣・大坂夏の陣などの戦争がありましたが、その後は大きな戦いなどは比較的少なく、安定した世の中であるといえるでしょう。
江戸時代の制度
江戸時代の特徴としては様々な制度が整備されたことが挙げられます。
二代目将軍の徳川家忠によって大名たちを統制するための「武家諸法度」や朝廷を統制するための「禁中並公家諸法度」など厳しい制度が交付されました。
三代目将軍の徳川家光の代の1635年には武家諸法度の中に「参勤交代」を義務づけました。
参勤交代とは各藩の藩主を定期的に江戸に来させて幕府への忠誠を誓わせるというもの。
参勤交代によって藩主たちは経済的に疲弊していき、幕府への謀反を起こすことが不可能な状態になっていきました。
また、江戸時代の制度の大きな特徴としては「鎖国」があげられます。
なぜ鎖国をしていたかというとキリスト教が広まり、国が不安定になるのを恐れていたからですね。
徳川家康は豊臣秀吉と違い、江戸時代初期のころはキリスト教に対してそこまで厳しくありませんでした。
しかし、オランダがキリスト教布教を伴わない貿易も可能であるという立場を明確にして以来、キリスト教保護が必ずしも得策ではないと考えた家康はキリスト教の禁止を明文化しました。
それ以降、外国との貿易は長崎の出島でのみ行われることとなり、日本独自の文化が発展することのきっかけとなったと同時に、世界の流れから日本だけが取り残されてしまうことの原因にもなったといわれています。
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江戸時代の文化
江戸時代の文化としては大きく二つ。
一つ目は元禄文化。
元禄文化とは江戸時代の前期に京都や大阪などで開いた文化で、特徴としては、豪商(商人)や武士を中心とした派手な文化ということが言えます。
大和絵では土佐光信や光起などが活躍しました。
また、「見返り美人図」で有名な菱川師宣が活躍したのもこの元禄文化です。
他にも松尾芭蕉の俳句や、近松門左衛門の人形浄瑠璃、井原西鶴の浮世草子など江戸時代を代表とする作品があるのもこの時代です。
二つ目は化政文化。
化政文化は江戸時代後期に江戸を中心として花開いた文化で、特徴としては庶民を巻き込んだ大衆的な文化となっています。
市川團十郎や尾上菊五郎を中心とした歌舞伎や安藤広重の「東海道五十三次」、葛飾北斎の「富嶽三十六景」などが有名ですね。
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江戸時代を理解するコツ
江戸時代は他の時代と比べてボリュームがあるので、「誰が何を」をはっきりさせなければいけません。
例えば各将軍が行った政策という観点で江戸時代を一通り勉強したり、文化という観点から勉強したりとテーマに沿った勉強をおすすめします。
いきなり最初から全部やろうとすると、覚えることが多すぎて息切れしてしまう確率が高いです。
最初はテーマに沿って江戸時代を勉強した後に、一問一答などで知識が身についているか確認して、弱点と思われるテーマをもう一度復習することで着実に知識が身に付きます。
また江戸時代は文化に対する問題が多くなる傾向があるので、先ほど文化のところで挙げた人物の代表作品などは資料集を一度は確認するようにしましょう。
これらの基礎知識をつけてから問題集に取り組むようにしてください。

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