【高校生物】動物の行動をわかりやすく解説!生得的行動と習得的行動の違いや例、覚え方!






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生得的行動と習得的行動の違いや例をわかりやすく解説

 

動物は身のまわりの環境に応答し、行動することによって生きています。

それらの行動の中には、遺伝的なプログラムによって決まっていて、学習をしなくても(つまり、親から教わったり訓練したりしなくても)できる行動と、学習することによってできるようになる行動があります。

遺伝的に決められた、学習しなくても生じる生まれつきの行動生得的行動、逆に、学習することによって生じる行動習得的行動(学習)といいます。

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①生得的行動にはどんなモノがあるの??

 

①-1 生得的行動のキーワード:かぎ刺激と固定的動作パターン

 

生得的行動の勉強をするに当たって、まず基本となるのがかぎ刺激と固定的動作パターン。

 

(1)かぎ刺激

かぎ刺激とは、特定の本能行動を引き起こさせる外界からの刺激のことです。

その代表的な例が、イトヨという魚の攻撃行動。

イトヨの雄は、繁殖期になると腹部が赤くなり、産卵のために雌を招待する縄張りを持つようになります。

この縄張りに、同じく腹部が赤くなった別の雄が侵入すると、縄張りの持ち主である雄Aは侵入した雄Bを攻撃して、自分の縄張りからBを追い払います。

このとき、Aは、Bの赤くなった腹部を目印に攻撃します(ちなみに、繁殖期の雌は腹部が赤くならないので、卵を抱えた雌が縄張りに入ってきても攻撃することはありません。

産卵の場所のための縄張りですから、雌を攻撃してしまっては縄張りの意味がなくなってしまいますね・・・!)。

上のようなケースでは、“赤い腹部”がかぎ刺激といえます。

つまり、“赤い腹部”が“攻撃”という行動を引き起こしているのです。

このように、動物の本能行動を引き起こさせる刺激のことを、かぎ刺激といいます。

 

(2)固定的動作パターン

固定的動作パターンとは、一連の行動が一定の順序で連鎖的に起こることです。

その代表的な例として、再びイトヨの繁殖行動を見てみましょう。

イトヨの行動は、次のように一定の順序で連鎖的に起こります。

 

卵でふくれた雌の腹部

ジグザグダンスをする

体を反らす

巣(縄張り)に雌を誘導する

雄について行く

巣の入り口を示す

巣に入る

雌の尾の付け根をつつく

卵を産む

巣にはいって精子をかける

 

ここで、赤色は雌青色は雄の行動です。

見ると分かるように、ある行動はその前の行動をきっかけ(=かぎ刺激)として生じています。

そして、一連の行動が決められた順序で起こります。

このような一連の行動のパターンを、固定的動作パターンといいます。

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①-2 いろいろな生得的行動

 

イトヨの他には、どのような生得的行動があるのでしょうか?

その具体例をいくつか見ていきましょう。

ここで一つ、これから紹介する具体例を見るときに、先ほどポイントとして紹介したかぎ刺激と固定的動作パターンに注目してみてくださいね!

 

(1)ミツバチダンス

ミツバチは、えさ場(蜜源)を見つけると、巣に帰ってその情報を仲間に伝えます。

えさ場が巣から近いときは円形ダンスで大まかに情報を伝え、遠いときは八の字ダンスによって距離や方角などの細かい情報まで伝えます(その詳しい説明は今回は省略します)。

えさ場を見つける→ダンスをする→他のハチが、触角で触れながら踊り手の後を追う(花の香り、えさ場の距離や位置を感知)→えさ場を探しに出る

このように、ミツバチダンスの場合も一つ前の行動がかぎ刺激となって、次の行動につながっていきます(固定的動作パターン)。

このようにして、ミツバチは仲間同士でえさ場の情報を伝達し合っています。

 

〈プラスポイント〉

ちなみに、昆虫の中にはミツバチやアリのように、社会性を持つ集団(コロニー)を形成するモノがあり、この集団内での情報伝達(コミュニケーション)が発達しています。

このような情報伝達の仕組みは、遺伝的にプログラムされた生得的行動です。

 

(2)定位

動物は食物や最適な環境を求めて移動します。

このとき、動物は環境中の刺激を目印にして方向を定めるのですが、これを定位といいます。

 

☆ミドリムシの光走性(正の光走性)

光を感知(かぎ刺激)→光に集まる

☆ミミズの光走性(負の光走性)

光を感知(かぎ刺激)→光から遠ざかる

☆渡り(太陽コンパス)

太陽の光を感知(かぎ刺激)→太陽の光が差す方向と逆に向く

などなど・・・

ちなみに、外海からの刺激(かぎ刺激)を受け取って、その刺激の方向に向かう場合を正の走性、反対に向かう場合を負の走性といいます。

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①-3生得的行動を学習するときのポイント(実践)

 

生得的行動を学習するときのポイントは、繰り返しになりますが、かぎ刺激と固定的動作パターンによって成り立つことを理解することです。

そして、問題を解くときも、この前提知識を持っていると問題を解く手がかりを得やすくなります。

例えば、ある生物の行動がどのようにして起こるかを考察する問題を考えましょう。

その行動が起こるきっかけを調べるため、条件を少しずつ変えてその行動が起こるかどうか調べていく実験が提示されていて、では、この行動はどのようにして起こると考えられるか、といった問題が出たとします。

このとき、生得的行動はかぎ刺激が存在し、一連の行動が決められた順序で起こっていくのだ、と理解していれば、まず実験データからかぎ刺激を見つけ出し、次にそれがどのように次の行動につながっていくのか、を考えれば、正解が導き出せるはずです!!

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②習得的行動にはどんなモノがあるの??

 

②-1習得的行動(学習)は、大きくは次の4つ

 

(1)慣れ

慣れとは、繰り返される刺激に対して、感受性が低下することです。

これは、最も単純な学習行為で、無害な刺激に対して反応しなくなります。

代表的な例は、アメフラシのえら引っ込め反射です。

アメフラシは、水管を触るとえらを引っ込めます。

しかし、これを繰り返し行うと、えらを引っ込めなくなるのです。

これは、刺激が無害であると、感覚神経から放出される神経伝達物質が減少するためです。

 

(2)古典的条件付け

古典的条件付けとは、反射を引き起こす刺激(無条件刺激)が、元々は無関係だった刺激(条件刺激)と結びついて、条件刺激だけで反応が起こるようになることです。

代表的な例は、パブロフが行った犬の実験です。

犬に肉を見せると、犬は無意識に唾液を分泌します(反射)。

ところが、犬に肉を与えるときに、いつもバルをならすようにすると、やがて犬はベルの音を聞くだけで唾液を分泌するようになります。(もちろん、はじめは犬はベルの音を聞いても唾液を分泌しません)

このように、本来の刺激によって引き起こされる反応が、無関係だった刺激杜結びついて起こるようになることがあります。

 

(3)オペラント条件付け

オペラント条件付けとは、自分の行動と報酬や罰を結びつけることです。

これは、様々な動物のパフォーマンスのトレーニングなどを想像してみると良いでしょう。

トレーナーの支持する行動をすると、代わりに報酬が与えられるので、その行動を積極的にするようになるなどです。

またこれは自然界でも役に立ちます。例えば、ある行動をすると恐怖を感じたり命が危険にさらされたりする場合、その行動は控えようとします。

 

(4)知能行動

知能行動とは、過去の似た経験と照らし合わせることで状況を判断し、未経験の課題を解決することです。

大脳の発達した人や猿で見られる高度な学習といえます。わかりやすくいえば、“工夫”することです。

 

②-2習得的行動(学習)を学習するときのポイント

 

習得的行動を学習するときのポイントは、経験を通して個体の行動がどのように変わったかに注目し、行動の変化の要因は何かを考えることです。

特に、入試の問題では(1)~(3)が出やすく、問題のテーマも教科書に載っているような具体的な例の場合が多いです。

つまり、教科書や参考書に載っている具体例について、どのような要因で、どのように行動が変化したのか、に注意して自分の中で理解することが大切です。

そして、それが理解できていれば、似たようなケースの問題が出た場合に、自分が覚えている具体例と照らし合わせて、正解を推測することができるようになります。

 

③まとめ

 

生得的行動は、かぎ刺激と固定的動作パターンによって成り立つことを理解する。

習得的行動は、経験を通して個体の行動がどのように変わったかに注目し、行動の変化の要因は何かを考える。

これが基本です!

そして、教科書や図表に載っている具体例は、丸暗記ではなく、上のことを意識して、“理解”するようにしましょう。

そうすれば、実践でどんな問題が来ても、自分の知識と照らし合わせることで自然と正解を導くことができるようになります。


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現役時は大手予備校に通い、120万円を浪費する。 英語長文が読めないことが原因で、日東駒専を含む12回の受験全てに失敗。 浪人期に図書館にこもって研究し、 「誰でも難関国公立・早慶の長文がスラスラ読める読解法」 を発券し、偏差値を73まで上げ、早稲田大学に合格。 通っていた偏差値55の高校からは唯一の早稲田合格者だった。 自ら東京に立ち上げた予備校や、当サイトでの指導を通して、勉強法に改良を加え続けている。 開発した「独自の英語長文読解法」で多くの受験生が飛躍的に成績を伸ばしている。 センター試験の英語の対策法も研究し、無料で公開している。


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