高校世界史の中世ヨーロッパの流れをわかりやすく解説!年表の覚え方や勉強法
中世ヨーロッパは、高校世界史の中でもトリッキーな分野です。
通常、世界史は時系列順に話が進んでいくのですが、中世ヨーロッパではフランク王国の時代までを除き「キリスト教について」「都市について」のように、扱う内容ごとにカテゴリが分かれています。
そのため学習していくと、話題が急に変わって何百年も時代がさかのぼるということが多々あります。
中世を包括的に理解することが必要とされるため、縦の歴史に慣れていると少し難しいかもしれません。
しかし暗記の量自体は少なめなので、基本的事項が頭に入りやすいよう、丁寧に学習を進めましょう。
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教科書+資料集での勉強がベスト
中世ヨーロッパの学習では、まず教科書をベースに勉強し、分かりにくいところを資料集で確認していくのが理想。
資料集の良いところは、地図が大量に載っている点です。
地図を見ることでゲルマン人の動き、都市の位置などを視覚的に見ることができます。
逆に、教科書のみでの学習では理解しにくい部分も数多く存在します。
基本的にはどの出版社の資料集でも構いませんので、市販のものや学校で購入したものなどを用いてください。
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中世の概要と理解するための対策&勉強法
中世ヨーロッパの勉強法①ゲルマン人の移動〜フランク王国
ゲルマン人の移動では、どの民族がどの地域に移ったのか、そしてその後どうなったのか、を理解すれば十分です。
必ず資料集の地図を参考にして、民族の建てた国の位置関係、そしてフランク王国以外はどの帝国により滅亡したのかを確認します。
資料集では細かくて少し見づらいので、ノートに地図を書いてまとめ直すのが良いでしょう。
その次のフランク王国の時代に関しては、どの指導者が何をやったのかに注意しながら、時系列順にノートにまとめれば大丈夫です。
中世ヨーロッパの勉強法②ノルマン人などの諸民族
こちらの分野では、必ず資料集を確認しましょう。
ノルマン人の移動の仕方、民族ごとの分布などは地図を見なければ理解しにくいです。
資料集にはどの地域にどんな民族がおり、キリスト教のどの宗派が広まっているかなどが事細かに書かれていますので、参考になるページに繰り返し目を通しましょう。
資料集を参考に、地域ごとに表でまとめていくのもおすすめです。
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中世ヨーロッパの勉強法③ローマ・カトリック教会、ビザンツ帝国
ローマ・カトリック教会は、ビザンツ帝国との対抗関係が重要になります。
例えばローマ・カトリック教会が聖像で布教を始めたのに呼応して、ビザンツ帝国が聖像禁止令を出すなど、両者の動きは強い関係があります。
ビザンツ帝国の歴史と照らし合わせながら学習しましょう。
まずノートの中央に直線を引き、左側をローマ・カトリック教会、右側をビザンツ帝国として、両者の歴史を時系列順にまとめていきましょう。
数百〜千年に渡っての歴史となるので、年代や世紀を記入しておくのが良いです。
一つ一つの出来事に対して、教科書を参考に「なぜそのようなことを行なったのか」を調べ、メモしていくことが重要です。
中世ヨーロッパの勉強法④十字軍遠征
ここでは教科書を参考に、以下の三点をノートにまとめましょう。
1.どのような思惑で十字軍が行われたか(歴史的背景)
2.十字軍の実際の流れ
3.十字軍によって何が変わったか(歴史的意義)
特に十字軍の動機は、聖職者・国王・騎士それぞれで大きく異なっています。
歴史的意義も、都市や商業が発展したり、教皇の権威が弱まったりと、様々です。
こうした背景や歴史的意義は、論述などでは非常に問われやすいテーマです。
暗記は少ないので、教科書を注意深く読み、理解を深めるようにしましょう。
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中世ヨーロッパの勉強法⑤封建制・都市・修道院
封建制や都市、修道院については、資料集を参考にしましょう。
流れなどは特にないので、資料集でそのメカニズムを理解していきます。
都市については地図を用いて、都市の位置や商業圏などを理解していきます。
修道院についてはマイナーな知識は問題に出ないので、名称、活動地域、年代をノートにまとめれば十分です。
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中世ヨーロッパの勉強法⑥近世までの各国史
中世の最後は、フランス、イギリスなど、国ごとの歴史です。
ここでは国王の名前がたくさん登場し、フィリップ2世やフィリップ4世など、混同しがちな人物が多いです。
国ごとに時系列順で、出来事とリンクさせながら分かりやすくノートにまとめるようにしましょう。
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